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歯の治療で金(ゴールド)の詰め物をした話

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人生初の自由診療へ

株式投資を始めてからというもの、あらゆる支出に対し「投資」という視点を大切にするようになりました。
今回のテーマは歯の自由(自費)診療。過去の記事にも書きましたが学生時代の失敗で治療済みの歯をたくさん抱えることになってしまいました。そして、ここのところあちこち詰め物が外れ始めたのをきっかけとして二次虫歯の予防や耐久性を重視したゴールド(金歯)での治療を選択したのでした。

詰め物が外れたらどうなる?

外れたまま放置は絶対NG。エナメル質がない歯は虫歯になりやすく神経を失うリスク大のため早めに治療しましょう🦷

セメントと呼ばれる材料が神経のうえにあるためすぐに痛みが出ないケースも多いです。しかし、一度治療した歯は二次虫歯になりやすく削られていることで強度も弱いため早めに歯医者さんを受診しましょう。

では、歯医者さんを受診した場合どんな治療になるのでしょうか。(みねとの場合)

⑴ 外れた詰め物を再接着(経過観察)
⑵ 再治療(削る ➡ 型を取る ➡ 詰め物をはめる)

歯を治療する際の痛みはちょっとしたトラウマになりますよね。⑴のパターンには条件があります。外れた詰め物にダメージがない状態で持っていること。そして、自分の歯に虫歯がないことです。正直⑴のパターンになったときは「先生ありがとう!」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。なぜなら歯を削ることなく消毒と接着剤を使いくっつけるだけのためストレスフリーだからです。しかし、数か所同じような対応をした結果、数か月後にあちこち詰め物が外れてしまい何度も歯医者さんへ通うことに・・・
この経験から、時間をムダにするくらいなら思い切って最初から⑵の再治療を選択したほうがコスパもタイパもいいのだと気づいたのでした。

自由診療だと長持ちするのか?

基本的にはYesです。わたしは、再治療に伴う痛みや通院による時間的なロス、二次虫歯で歯を失うリスクの低減を最優先に材料選びをした結果、ゴールドを選択しました。

耐久性についても、自由診療を選択した段階でセメント(接着剤)はより高性能なものとなり、型取りで使用する材料もアルジネート(アルギン酸ナトリウムと石膏)からシリコーンゴムとなり精度の高い型取りが可能となります。
これらに加え適切な材料の詰め物(補綴物)を選択することで保険診療よりも耐久性のある治療が実現します。

なぜゴールド?おつかいの達人的視点とは

自由診療で使う材料にはセラミック・ジルコニア・ゴールドなど様々な種類があります。見た目(審美性)だけでいえばセラミックを選べばいいのですが、耐久性や強度といった基準が加わると材料の選びはとても複雑になります。強度だけなら保険治療で使用される金銀パラジウム合金の方がセラミックより優れている点は患者さんにはあまり知られていない事実かもしれません。

わたしの場合、6番の奥歯が治療対象となったため先生と相談した結果セラミックは割れる可能性が高いということで却下しました。ゴールドは色が目立つため審美性は×と評されることが多いのですが、今回治療する箇所はもともと金銀パラジウム合金を使っていたこともあり正直そこまで心理的な抵抗がなかった(銀より金のほうが目立ちにくいといった意見もあるとか)点も大きかったです。
そして、耐久性という面で唯一ゴールドのみにある特性が「伸びる」ということ。コレがどこまで効果を発揮するのかはこれからのお楽しみですが、ゴールドは歯にセットされてから食事で噛む力が加わることで徐々になじむ(歯と詰め物の隙間を埋める)効果があるそう。加えて、適度な柔らかさをもつためかみ合わせる自分の歯を痛めにくいといった利点もあるのだとか。

歯医者さんは立場的に虫歯の治療歴があることを言いにくいということもあるのか、一般的な情報としてはあまり出ませんが、7番(一番奥の歯)を治療する場合に歯医者さん自身がゴールドを選択するケースは結構多いようです。実際、私を治療してくれている先生も7番にゴールドを使用している事をこっそり教えてくれました。

ということで、6番の歯でもともと金銀パラジウム合金が入っていたこと、優先順位として耐久性を重視したことでゴールドでの治療を決めたのでした。

気になる費用は¥71,500

自由診療を受ける場合は必ず治療後の保証について確認しよう
(保証の有無、保証年数など)

保険治療と比較すれば当然高い。でも事前にリサーチした情報と比較すればリーズナブルでした。
で、結果的には大満足。あとは耐久性を確認するだけです。

多くの歯科クリニックで自由診療の費用について概算金額を明示しているため相場観は掴みやすいです。ただ、補綴物の大きさが違えば材料代も変化するため調べられるのはあくまで概算の費用。保険治療と違い好きな金額を設定できる自由診療のため、ある程度のリサーチは必要ですね。

治療費を構成する主な要素は以下のとおり。

・固定費が高い(好立地 + 賃貸 などの場合)
・人件費
・材料費(材料市況に左右される)
・設備状況(最新の機器を完備 = コスト高)
 ※固定費

土地の高い場所を借りつつ最新設備を完備。そんなクリニックであれば固定費は確実に高くなる訳です。勤務先が都心で自宅が郊外ならば自宅周辺のクリニックを選択したほうが治療費がリーズナブルになる可能性は高いですね。
しかし、経営はバランス。あくまでひとつの考え方であるため賃料が高い代わりに技術料(人件費)を安く見積もることだってあります。そのため、最終的にはいくつかクリニックのWebサイトをチェックして相場観をつかんでおくことをおつかいの達人は推奨します。

治療中の感想

ふつうに痛かった・・・です。もともと神経に近い部分まで削られていた歯のため、麻酔をしても激痛。追加もできますと事前に言われていたものの「もう終わるだろ」と100回くらい思っている間に全身汗だくになり終了。そんな人いませんか?笑

ちょっとまじめな話をしますと、保険治療では最小限の作業(麻酔・削る 等)のみ先生が登場するというのが普通ですが、自由診療の場合は型取りも終始先生が実施してくださり歯の形を整える時間もかなり長く慎重に行われていました。
セメントや型取りの材料についてはパッケージを目視した訳ではありませんがにおいや感触などが保険治療のそれとはまったく違うことが分かり、スペシャル感が終始漂っていたのを覚えています。

おわりに|歯への投資は一生モノ!

一度虫歯になると治療した後も「劣化 ➡ 再治療」のループから逃れることはできません。私のように何本も治療歴があると治しては外れるというサイクルが無限に続くことになります。そして、再治療をするということは多かれ少なかれ歯を削り続けることになりいつかは神経を失い入れ歯やインプラントを選択することになるのです。加えて歯医者さんへ通院し苦痛を我慢する時間を排除できるのであればそれは立派な自己投資であると私は考えます。

自身の歯に投資をすることで得られる幸せの価値は想像以上に高いのではないでしょうか。歯は失ったら二度と戻らずたとえインプラントであっても「歯根膜」という噛んだ時の繊細な感触を伝えるクッションのような役目を果たす部分は失われてしまうため本当の歯には敵わないという現実があります。
株式投資で配当を積み上げるのも大切ですが、二度と手に入らない自分だけの歯を守ることが将来の健康や幸福度を維持・向上する唯一の手段であると考えるならばどんな優良企業の株を買うよりも優先すべき投資先なのだと確信しています。

と、もっともらしいことを言いながら陰では保険治療のまま残っている歯の数を指折り数えいずれ来るであろう自由診療への出費に備えそっと震えているわたしが居ます・・・

この記事が虫歯治療の選択しとして参考になれば幸いです。

では、また。

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嶺渡 岳(みねと がく)

3つの企業で購買職を経験。乾電池から石炭まであらゆる「買う」知識を習得。年間数十億の取引きで得たスキルを日常のお買い物へ活用する “おつかいの達人”。プライベートではUターン転職を果たすも年収200万減に。「貯蓄 ➡ 投資」を実践し年間100万円超えの配当収入を得る。50歳までにFI(経済的自立)を目指す。2児の父だがイクメンではない。

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