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アポイントの日に雪予報。あなたならどうする?

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最初にすべきこと|交通機関への影響が出そうな場合

・まずは事前に交通機関への影響に関する情報を収集
・打合せ内容に応じて可能であればWebミーティングへの変更を提案
・対面が必須の客先(相手次第!)であれば早めに一報を入れリスケする

関東地方では2/5(火)の夜から翌日にかけて警報級の降雪が予測され日中から交通網へ影響が出始めました。
この規模になると訪問先の方も天候に関する情報は知っているはずなので、よほどの事がない限り「必ず来い!」とはならないはずです。

ひと昔前であれば、悪天候時に地を這ってでも訪問することで誠意をみせるといった考えもあったかもしれませんが、現代はそのような尺度で取引先をはかる企業はごくごく少数派ではないでしょうか。

担当者同士の打合せであれば、上記のポイントをおさえて対処すれば相手の心象を害すことはまずないでしょう。

注意すべきはアポイントの「目的」

・新規の提案営業(売り込み)
・定期的なミーティング
・相手先の複数部署を交えたミーティング(大企業など)
・双方の上席者を交えた打合せや表敬訪問
・納品を兼ねた訪問

アポイントの目的別に主な例を挙げてみました。
私は調達のポジションで仕事をしている関係で、ほぼ毎日誰かしら外部の方と打ち合わせをしています。いわばアポイントを取られる側のプロです。

先ほど雪予報が出た場合の対処法を挙げましたが、アポイントの「目的」によっては取るべき方法が変わることも。
もちろん、安全が最優先であることは言うまでもありませんが状況に応じて臨機応変に対処することが求められます。

緊急性の求められる内容であればWeb等の代替手段を用いるのが得策ですが、そもそも対面のアポイントを取っている時点で顔を合わせる必要があったともいえるはずです。まずは慎重に目的を整理したうえで判断するのがよいでしょう。

担当者同士の打合せであれば自身の裁量で判断を下せば済む話ですが上席者や他部署の人間が関係したり納品とセットで打合せをする場合などでは事前に関係者との調整が重要となります。時には大きな問題へと発展する可能性もあるため必ず上司と相談したうえで先方へ適切に連絡しましょう。

納品が遅れるだけで損害賠償へと発展するケースもあるため、事前に発送を早めて持参せずに済む方法をとるなどの対策が重要になります。

アポイントを取られた側にできること|購買・調達関係者にとって欲しいアクション

相手よりも先にリスケが可能であること、無理に来社をする必要はない事を伝えてみよう

社内に自分以外の出席者がいる場合は事前に調整が必要となることもあり面倒かもしれませんが相手も人間です。交通機関が乱れ帰りの時間の目処すらつかなくなるリスクをおかしてまで打合せをしたいひとは少ないはず。となればアポイントを取られた側から切り出すことで助け舟を出すことに繋がります。また、このように相手を気遣うことでよりよい関係を築くきっかけとなることも。
世のバイヤーさんにはぜひ実践してみてください。

私も今回の雪予報でアポイントを1件リスケしました。緊急性が薄かったため相手も喜び自分も早めに帰宅できてまさに一石二鳥。


以前、営業職の方から聞く言葉としてこんな意見があります。

営業さん
営業さん

購買さんはとにかく偉そうなんだよな

これはなぜか。それは購買というセクションが存在する時点で一定の規模(購買力が強い)の企業であることや、近年では入社した時点で購買のポジションを経験することで自然と取引先と向き合う態度が醸成されていくからかもしれません。

とかいいつつ、私も社会人経験のすべてを「買う側」として過ごしてきたため例外ではありませんでした。しかし、私の場合は幸い(?)「売っていただく」(売り手有利)ような部類の取引を多く経験したことで上から目線だけではとてもやっていけないという意識を持つことができました。
今振り返ると横柄な態度で営業さんと接するバイヤーさんは相手と本音で話し合う機会を逸しやすく結果的に「損」をしていることが多いと感じます。
いくら取引関係で立場の強弱があろうとも同じ人間として対等な立場で気持ちよく働きたいものです。

おわりに|雪の日に無理をする必要はない

それぞれのおかれている立場によってそうそう簡単にリスケなんてできないこともあるでしょう。
しかし、今は企業側が従業員の安全を考慮し悪天候時の出退勤時間を配慮すべきといった空気感すらある時代。送り出す側の上司(企業)も危機管理能力が問われています。

ということで、今回は雪予報でのアポイントについての考察でした。何かの参考になれば幸いです。

では、また。

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嶺渡 岳(みねと がく)

3つの企業で購買職を経験。乾電池から石炭まであらゆる「買う」知識を習得。年間数十億の取引きで得たスキルを日常のお買い物へ活用する “おつかいの達人”。プライベートではUターン転職を果たすも年収200万減に。「貯蓄 ➡ 投資」を実践し年間100万円超えの配当収入を得る。50歳までにFI(経済的自立)を目指す。2児の父だがイクメンではない。

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