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田舎で川遊び

祖父母がかつて住んでいた家

暑い日が続き小さなお子さんのいるご家庭では熱中症のリスクを考えつつお出かけ先を決めなければいけない時期になりました。私のように地方在住の場合、エアコンの効いた施設もそこまで多くないためどうしてもワンパターンになりがちです。

そんななか、涼を求めかつての自宅へ向かい自然を満喫してきました。

幼少期の数年を過ごした山あいにある祖父母の実家は、2人が他界したあとも私の両親が管理を続けてくれているおかげで現存しています。
人が住まなくなってかなりの月日が経過しているため、建物の劣化は避けられませんが庭や近隣の景色は当時のまま。
敷地の目の前に小川があり幼少期は自然が遊び相手でした。先祖のお墓は家から徒歩5分ほどの山を切り拓いた場所にあります。その世界観はまさにジブリ。「となりのトトロ」でさつきとメイが住んでいたあの感じ。
お墓の墓石のうち読み取れる範囲でも江戸時代。当時は子どもながらに教科書で習った歴史の時代から存在していた遠い先祖の偉大さを感じたことを覚えています。

自然とプールの違い

今回は長男とふたりで水遊び。以前手足口病にかかったこともあり園ではまだプールが未体験のため移動中からテンション高め。到着後では話も耳に入らない可能性があるため車で注意事項の確認。

・川に向かう道はヘビがいるかもしれない
 ➡ 周囲に注意して見つけたら逃げる
・川に入ったら一人で遠くに行かない
・はだしにはならない

少なっ。
でもこれが貸切り状態で遊べる最大のメリット。実際は川に入りながら追加で注意ポイントを話しました。

「川に台風で流されてきた鉄筋むき出しのコンクリート片がある」
「急に深くなる」
「流れが急な場所」

キケンのオンパレードですが、一度覚えてしまえば「自分で対処できた」ことが自信となりそれを繰り返すたびスキルが身につきます。徐々にポイントがつかめれば本来の遊びに集中できるように進化。(偉そうに語る“父=私“が水中のコケに足を滑らせて転倒しそうになったことは内緒です。)


同じ水遊びでも川のように手つかずの自然と、プールのような人工物では安全面で大きな差があります。プールには運営者が存在するため設備に関する安全上の責任を負っています。そのため通常の利用で危険を伴うようなものは極力排除されています。一方、川遊びではそのような運営者は存在しないためすべてが自己責任。水中のガラスで足を切ろうが雑草に足を取られて転ぼうが誰も助けてはくれません
この辺りを親が理解したうえで適切に見守ることを心がけています。
…と文字にするのは簡単ですがその加減がなかなか難しい。取り返しのつかない事態に繋がるような行動のみ口を出すだけでできる限り見守りに徹するよう気をつけていました。
自分も小さい頃はいちいち口出しされるのって煩わしかったですもん。

Uターンしてよかった

Uターンした当初は不安ばかりが頭をよぎっていましたが、夏を迎えると幼少期の楽しかった記憶が次から次へと蘇ります。虫とりや川遊び、バーベキューに花火など当たり前だった体験が実はその恵まれた貴重な環境によって実現していたのだと今になって感じます。
そして、子どもにもこれらの貴重な経験をさせてあげたいと考えています。そのため毎年この時期は幼少期を過ごした今は亡き祖父母の家に向かい川遊びを楽しんでいます。大声を出そうが走ろうが服を濡らそうが自由。
近隣に公共の施設や水遊びをできる場所はありますが、たくさんの人々が涼を求めて訪れるため休日は大混雑。子どもがリミッターを外して「自由に遊ぶ」には少々きびしい感じがします。

日常生活で「~しないでね」「静かにね」と注意を促す場面がどうしても多くなるなか完全な自由が許される環境はものすごく貴重。気づけばお互い見たことのないような顔でのびのびと豊かな時間を過ごしています。

地方に住まずとも同様の経験はできると想います。でも、私にとっては育った環境を子どもと気軽に共有できる場所で暮らせることはこの上なく価値のあるものだったのだと改めて気づきました。

変わらない大切な場所があるということ

お気に入りの場所が大人になった今も変わらぬ姿で存在してくれることは心に安らぎと活力を与えてくれます。
親元を離れて上京したあと、本当に辛いことがあったときはひとり祖父母の家に寄り先祖のお墓へ行ったことがありました。今思えば弱ったときに心の拠り所となる場所を持っていることで怪しい宗教などに関わらず健全な精神を維持できたのかもしれません。

まとめ

夏は思ったよりも短いです。川遊びもサラリーマン家庭であれば休日に出かけることになりますので、残された日数はすでにわずか。台風など天候が原因で遊べなくなることも往々にしてあります。
長いようで短い夏に皆さんもたくさんの思い出を作りましょう。

では、また。

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