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≪実話≫ 転職ばなし。入社する人と去る人。その本音とは?

バイヤーという職業柄、実に多くの方とお話する機会があります。入社する人と退職する人。同じ会社でも人によって見えている世界が違うんだな・・・というお話です。

売り手市場でそわそわしているあなたのご参考になれば幸いです🛒

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40代の新人と20代で退職した営業マン

その企業は中小企業の専門商社さん。
社長さまにも数回お会いしていますがいわゆる伝統的な日本企業。

これまで担当してくれていたのは20代の営業さん。積極的に何かを売り込むというよりは淡々と決まったことをこなすタイプでした。打合せ後の雑談で何度か会社の不満やプライベートな話をしてくれました。そんな彼が担当となり数年が経過した頃、突然退職の一報が入りました。
一方、新担当となったのが40代で中途入社したという方。前職でも営業職をされていたそうです。

20代営業マンが退職した理由とは?

彼は以前から給料の低さに不満を抱いている様子でした。一方で仕事内容や人間関係については特段不満はないとのこと。しかし、スローペースな昇給や控えめな賞与などに対し不満が積み重なり結果として給与面で条件の良い他社への転職を決めたそうです。

40代で入社したベテラン営業マンの転職理由

先ほどの20代営業マンが退職を決める1年ほど前、同じ会社へ入社したという営業マンを紹介されました。その方は40代後半で転職を決意。転職理由は会社方針の大きな転換がきっかけとのこと。同時期に数名の方が退職されたそうで、ご家族もいらっしゃるなか一大決心で転職されたと仰られていました。

転職後は前職で習得したスキルを駆使し顧客の新規開拓を進めるなど精力的に活動し、新天地で早々に役職を与えられています。
転職に関して総合的には満足していると語っておられました。

転職経験者が発した実感のこもったひと言とは?

ベテラン営業マンさんが退職した20代営業マンについてこんな本音をもらしていました。

ベテラン営業マン
ベテラン営業マン

この会社、人間関係もいいし仕事はラクだと思うんですよね・・・

去っていった彼を非難するでもなく、同じ転職経験者として心配しているといった様子。

⑴ 今の会社は人間関係が良好で業務量も多くない今の会社は決して悪くない環境であると感じている

⑵ 20代営業マンの転職先は規模が大きく業務量も多いためついていけるのか心配している

転職経験者だからこそ、収入面だけでは測れない「業務負荷」を基準とした働きやすさを考えた意見ですね。

ライフステージと価値観の変化|“おつかいの達人” みねとの場合

2回の転職を経験した身として過去を振り返ると、年齢やライフステージによって重視するポイントが大きく異なっていたことに気づかされました。

・30代前半の転職(新婚・子なし)
 ➡ (生涯)年収アップを前提により大きな企業へ転職

・30代半ばの転職(既婚・子あり)
 ➡ 職場環境(業務量や勤務地など)を優先し中堅企業へ転職

転職は20代から考えており当時は待遇面(年収や福利厚生)がより良い企業を探すべく日々リクナビで探していました(笑)
ところが、いざ希望とする企業へ入社してみると待遇面は満足しているはずなのに、今度は業務量の多さや転勤のリスクなどがデメリットとして気になりはじめます。(ないものねだり)
これは同時期に家族が増えたことで生活環境を安定させたいと考えたり、それぞれの両親へ気軽に孫の顔を見せられるような生活を理想と考えるようになったからです。

端的にいえば30代前半までは物欲や見栄が圧倒的に勝っており、家族を迎えてからは生き方そのものを重視するようになったということです。

転職の是非|正解は当人が決めること

話を取引先の営業マンへ戻すと、20代の彼は年収が何よりも優先すべき項目で、それを早期に実現するためには会社を変えるのが最も良い方法であったのかもしれません。
一方で40代の営業さんは会社方針の大転換を前に職場環境の重要性を悟り、それまでの収入レベルを下げてでも心理的安全性の高い環境へ移す決断をしたのでしょう。

同じ企業へ「入社」する人と「退職」する人が存在することは一見すると矛盾しているように感じるかもしれません。
しかし、会社を選ぶ基準がそれぞれ違うという前提に立てばどちらかが間違っているということではなく両者ともに現時点で最適な選択をしたともいえそうです。

おわりに|どう生きるかを自分軸で決めること。転職はそれからだ!

一時はブラック企業というワードがにぎわっていましたが、人手不足の日本では徐々にそのような会社は淘汰されつつあるのかもしれません。(もし、明らかな法令違反を強要する組織にあなたがいるのであれば「まずは逃げろ!」が正解です。念のため・・・)

ライフステージによって職場へ求める優先順位が変化するのはある意味で自然なこと。
しかしながら転職は人生で多くの時間を過ごす場所を決めることになります。まずは転職で叶えたいことと失う(可能性のあるもの)を整理することから始めてみてはいかがでしょうか。

私はというと株も仕事もまずは自分がやってみないと(失敗しないと)納得できない性分のため何かと回り道が多い人生です。かといってなにも行動しなければ「あの時転職していれば・・・」とその後の人生を後悔する可能性もあります。

人生にはタイミングによって取れるリスクの大きさも変化するため、今回ご紹介したお話が何かの気づきとなれば幸いです。

では、また。

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嶺渡 岳(みねと がく)

3つの企業で購買職を経験。乾電池から石炭まであらゆる「買う」知識を習得。年間数十億の取引きで得たスキルを日常のお買い物へ活用する “おつかいの達人”。プライベートではUターン転職を果たすも年収200万減に。「貯蓄 ➡ 投資」を実践し年間100万円超えの配当収入を得る。50歳までにFI(経済的自立)を目指す。2児の父だがイクメンではない。

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