これまでの人生で11回の引っ越しを経験した私の「お部屋探し」経験談。複数回に分けて過去の引っ越しを辿りますが序盤はふつうの引っ越し談です。ご興味があればお付き合いください。
新卒入社後の寮費は月2,000円!
進学で都内へ出て4年を過ごしたあと、就職で地方都市に決まりました。
新卒で入社した企業には社員寮が完備されており家賃は破格の月2,000円(光熱費別)でした。これはお金が貯まるぞ!とウキウキしながら見学をお願いしたところそのボロさにがく然としました…
バブル期に建設された3階建ての建物(たぶんRC造)は、風呂・トイレ・キッチンが共同、部屋は6畳ひと間の畳部屋。当時の私はFI(経済的自立)どころか奨学金の返済に加え入社前と同時に中古のアメ車をローンで購入するなど今では考えられないほど恐ろしい状況でした。それでも「こんなボロくてプライバシーのない部屋はいくら安くても嫌だ!」と早々に一般の賃貸物件へ入居を決めたのでした。
大学生時代のアパート選び
大学進学時にもアパートを借りましたが、当時は未成年のため親同伴での契約。満員電車の大変さを知らなかった私は、大学近くの高い家賃と比べ広くてリーズナブルな隣県の築浅アパートを選択。家賃は自分で支払ったためアルバイトの身としては月数千円の重みが住んで初めてわかり、同時に満員電車に長時間揺られる辛さも経験することになったのです。
もっと築古で安い家賃にすべきだったと後悔したのでした。
地方ならではの賃貸物件を借りるメリット
都会暮らしでの「狭くて高い部屋」を経験した私は、就職先(地方都市)でその家賃の安さに驚きを隠せませんでした。
1Kの間取りであれば安いものは2万円台(事故物件じゃないよ)から。しかも地方とはいえ近くに大きな駅があったため物件数が多く新築を外せば家賃もリーズナブル。せっかく地方暮らしをするんだから、広くて隣人の気配を感じずに済む戸建てに住もう!と唐突に決断。
ただし、大好きな車をローンで購入した直後のため無意識に節約を意識していたのも事実。そこから不動産屋めぐりが始まったのです。
インターネット未掲載の物件
当時もお部屋探しのポータルサイトは存在していましたが、地場の不動産屋さんも多くありました。最初は大手と提携した仲介業者をまわりましたが希望する戸建て物件はまるでバラック小屋のような超築古物件のみ。
そこで目を付けたのが名前も聞いたことのない(失礼)ような地場の不動産屋さん。戸建ての希望を伝えて最初に出てきたのが、(当時)築30年超えの2階建て物件でなんと屋根がある駐車場付き。大家さんが隣に住んでいて家賃は手渡し。お家賃なんと30,000円!
お風呂はリフォームしておらずDIYでペンキを塗っただけの状態でお世辞にもキレイではありませんでしたが、一般的な家賃相場の半額程度であったため即決。
こうして社会人になりたての私は満足のいく家を手に入れることに成功したのでした。
続きはまた次回!
後日談として先日10数年ぶりに当時住んでいた物件を調べたところ、大手ポータルサイトに50,000円で掲載されていました。というのも、当時契約した不動産屋さんは既に無くなっており家賃を周辺相場並みに合わせる契機となったのかもしれません。
さて、今回は私がバイヤーとして経験を積む前のお話でしたが、希望に沿った物件を契約できた要因がいくつかあったことにお気づきでしょうか。
・複数の不動産屋を訪ねた
・希望する条件(戸建て・家賃)と切り捨てる条件(築年数・リフォーム不要)が明確だった
・単純にタイミングが良かった
急な転勤などを除き、事前に情報収集が可能であれば複数の不動産屋さんを訪れることによりWebに掲載する前(不動産屋さんに退去の連絡が入ったばかり)のフレッシュな情報を手に入れられる可能性があります。
といっても当時私が契約をした不動産屋さんはそもそもWebに掲載をしていなかったようなので、知名度の低いお店にたまたま希望する物件が眠っていただけなのですが…
次に希望する条件が明確であったこと。戸建てであることと家賃の安さはマストでしたが、築年数やリフォーム有無は最初からこだわらなかったことで条件に当てはまる物件と出会ったときに迷わず即決できました。
最後はテクニックではなくタイミングです。
3月など転居する人が多い時期は必然的に物件数も増加します。また、私の場合、大家さんが建物の劣化を避けるために誰でもいいからとりあえず住んでくれれば…という理由で募集したと後から伺いました。結果として家賃の設定額も相場より低い水準となっていたようです。これはラッキーでした。
賃貸物件は貸し手と借り手双方に様々な事情があるため、インターネットが普及した現代でも多くの不動産屋さんとつながることで思わぬ好条件の物件に出会える可能性がまだまだあることを実感しました。
次回は配当金を年100万円達成した私の “貯める” フェーズを支えた家探しの続編を掲載予定です。
では、また。
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